無線

リニアーアンプ

1KW級アンプ

ハムフェアーで高周波電源のパワーアンプ部のP板がパワートランジスタTH430付きで売られていました。

ローカル局がこれを利用してリニアーアンプを製作したいとの話がありその基礎実験をしました。

高周波電源はC級アンプですので無信号状態ではパワートランジスタはオフしています。

リニアーアンプは直線性を良くするために無信号状態でもトランジスタを動作状態にする必要があります。

このためのバイアス回路を追加しました。

また4台のパワーアンプの出力を合成する回路も周波数帯域を広げるため変更しました。

GO  改造前のアンプと改造後のアンプの基本回路

GO  
TH430の規格
 
GO  
改造後のアンプ全回路(4ポート)

GO  
実験結果

メータの脇の小型の自作P板が追加したバイアス回路です。
左の2台のアンプのみを動作させています。放熱板がすぐ熱くなりゆっくり実験が出来ません。
パワートランジスタに温度検出ダイオードを接触させています。(後で熱伝導用コンパウンドを使用します)
これによりトランジスタの温度が上昇するとトランシスタのバイアス電流を減らし出力電力を下げて熱暴走を防いでいます。
中央の6個のトロイダルコイルが4台のアンプの出力を合成する4ポートの電力合成回路です。
上側の小型の2個のトロイダルコイルは入力電力を2分割する分配器です。

トロイダルコイルを巻くとき
細いテフロン線を何本か撚って使用すると効率が少し良くなることをJA1FSPさんに教えて頂きました。
大きな放熱板の付いた手持ちのケースに組み込みました
外観です。

放熱器とTH430を取り付けている天板は厚さ10mmのアルミ板で能率の良い熱拡散を期待しました。

これでも4台のアンプを長くフル稼働させるとケース全体が非常に熱くなりました。
強制空冷のファンを取り付けました。

これで温度上昇が抑えられ長時間安心して動作出来るようになりましたが、実験時沢山の電源を
ローカル局から借りるはめになりました。

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