銀細工
指輪
柔らかく加工しやすいように銀に銅を混ぜ92.5%の純度にした銀材をスターリングシルバーとか925と呼んでいます。
私はこの925材の板材やかまぼこ型した甲丸材を切ったり削ったりしてパーツを作りこれを銀ロウ付けして指輪を作ります。
銀は加熱しゆっくり冷ますと柔らかくなり叩くとかたくなります。このような性質を利用して加工します。
また、ロウ付けはつなぎたいパーツ同士の隙間に銀表面を活性化させるためのペーストを塗った後、925材より低い温度で熔ける銀ロウを置きガスバーナで加熱すると銀ロウが熔け隙間に流れ込みロウ付けが完了します。
いくつものパーツをロウ付けする場合、後からロウ付けする時に先につけたパーツが熱で取れてしまわないように、先に付けるパーツのロウ付けには融点の高い銀ロウを使用し、後の部品にはそれより融点の低い銀ロウを使用するのがこつです。
このため、銀ロウを購入するばあい融点温度を指定します。
また、加熱するときに小さなパーツほど温度が先に上がります。
大きなパーツに小さなパーツをロウ付けする場合、小さなパーツをとかしてしまわないようにするにはかなりの経験が必要です。
このような手法で作った指輪を紹介します。