無線

バンドスコープ


バンドスコープは現在受信している周波数を中心に、その上下の周波数の電波の有無を波形で表す装置です。

原理はスーパーラジオの受信ダイヤルをCRT(ブラウン管)の輝点の掃引に合わせて回しているのと同じです。

つまりCRTの輝点の水平方向の位置とダイヤルの回転角が常に同じになるようにしながらその瞬間のスピーカの

音量に応じて輝点を垂直方向に移動させる事を繰り返します。

これによりCRTの水平軸は受信周波数、垂直軸が信号の大きさになります。


具体的にはCRTの輝点の水平軸の位置を決める掃引電圧(ノコギリ波)を局発に入れたバリキャップダイオード

(加えた電圧に応じて静電容量が変化するダイオードでラジオのバリコンに相当する)に加えます。

これにより受信周波数と輝点の位置が一致します。また幅広い電波強度に対応させるため電波が強くなると増幅率が下がる

特性を持つLogアンプで増幅した後検波しオシロスコープの垂直偏向アンプに入力します。

このバンドスコープは約20年前に製作しましたが現在でも無事に動作しています。

当時は適当なICも無く複雑な回路になっていますが、現在はLogアンプなどのICが入手出来ますのでもっとスマート

に製作できます。


GO ブロック図

GO 回路図

バンドスコープの外観です。

心電図モニタに使用されていた電磁偏向の残光性CRTを流用したものです

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